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陸前高田市より報告4(5/28−29)

By , 2011年7月4日 10:19 PM

(今回参加者のリポート)
 
5月末の土日
ETW(エンブレイシング・ザ・ワールド*)の被災地ボランティアに初めて参加させていただきました。必要な持ち物、宿泊先や当日の作業の流れ、被災地の状況説明、車の運転など何から何まで経験者の方々のお世話になり、また急きょ宿泊所がお風呂付きになったり、雨天にもかかわらず予定よりボランティア活動ができたりと、ラッキーなこともあって何かとスムーズに過ごすことができました。
 
作業
2日間とも、陸前高田市の津波の被害を受けた1軒の男性宅の片付け、掃除、泥はきをしました。すぐ目の前は海と堤防、陸側は急な坂道になっていたのですが、津波がどこまで来たかが一目瞭然でした。
 
坂下から2軒は全壊で住人の方も亡くなっている
3軒目の男性のお宅は半壊、2階の天井まで津波
その上の4軒目から先は被害なし
すぐ隣の家は無事だったのに・・・ほんとうに僅かな距離で大きな差がありました。
 
2階の片付けをしている間中、温泉の硫黄のような臭いがしていました。容器などに津波の際の海水が残っていたためかもしれません。床は泥だらけで、手付かずだった箇所には壊れたガラスや壁、大量の物と一緒に泥土が数センチは積もっていました。修理をして、すべてが整うまでには時間がかかりそうです。1日3〜4時間の短い作業でしたが、家1軒の瓦礫などの片付け、泥はきをするだけで、想像以上にたくさんの人手と時間が必要だと知り、今後も現地で地道な作業をするボランティアのニーズがたくさんあると感じました。
 
被災地の景色
津波の被害を受けていない場所を通ると、その地域はのどかで、海も山も緑豊かでとても美しい土地です。でも、テレビなどで見て覚悟はしていたものの、津波の後の瓦礫の山となった風景には言葉が出ませんでした。途中、気仙沼を通りましたが、その辺りのまだ手付かずの地域は道路のコンクリートも剥がれ、多種雑多な物が塊になり、家屋は傾きえぐられ、津波の被害の傷跡がそのまま残るほんとうに痛ましい有様でした。怖いくらいの静寂、生命の気配がまったくない、「まるで地獄」という言葉が浮かんできました。同じ瓦礫の山であっても、人の手が入って整理されているのといないのではまったく印象が違って見えます。
 
復興の姿
被災地の広さや様々な問題を思うと、途方に暮れてしまいそうになりましたが、確かに働く復興の力も感じました。広範囲に通行ができるように道路が整備され、新たに橋の建設をする車や重機の音。津波を被った大地にタンポポが花開き、木には新芽が息吹き、人の話し声や鳥の鳴き声、生き物の音。ここまで進んだ復興の作業跡に、この2ヶ月半のたくさんの人々の必死の労力を感じました。そして、ボランティアをさせていただいたお宅の男性や、ご近所の方がお礼を言ってくださったり、ボランティア・センターの方々も明るく接してくださいました。それぞれの心中には様々な思いがあるでしょうが、人のたくましさや優しさも感じました。毎日少しずつ、被災地は確かに一歩一歩前に向かって進んでいました。
 
帰宅した翌日
午前中、気が緩んだのか・・・急に被災地の光景が脳裏に浮かび、ボランティア後には、休息など「自分のケア」も必要だと実感しました。
 
終わりに
微力ながらも被災地のためにボランティア活動ができて、ほんとうに良かったです。また機会をつくってボランティアに行くつもりです。今回、機会を与えてくださったETW*、お世話になった皆様に感謝しています。
 
*ETW…エンブレイシング・ザ・ワールド。マーター・アムリターナンダマイー(アンマ)によって創設された非営利の国際的慈善共同体。