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陸前高田市より報告5(5/28−29)

By , 2011年7月8日 7:31 PM

(今回参加した鈴木さんのリポート)
 
 想像を超えた風景を目の当たりにして言葉が出ず、涙が出てきました。酷いところは、ほんとうに何もなくなっていました。残っていたのは、瓦礫の山と骨組みだけになった建物、ぼろぼろになった自動車。海岸沿いは、魚とヘドロの臭いがしました。被災した人々は、どれほどの恐怖に曝されたのかと思うと胸が詰まりました。
 
 アムリタハートでは、陸前高田市の広田町で2日間、個人宅の瓦礫の撤去作業をしました。1日目は私たちを含め、2組のボランティア団体が作業しましたが、「家主さんがタバコを吸ってばかりで作業をしない。そんなやる気のない家ではボランティアできない」と、もう一方のボランティア団体が作業を放棄してしまったため、2日目は私たちだけで作業しました。確かに家主さんは2日目も現場に姿を見せなかったのですが、宮沢さんが「仕方ないよ。タバコ吸ってるったって、こんな状況に遭って、やりきれない、できないんだよ…」と言い、私たちも同じ気持ちでした。
 
 作業そのものについては、ほかの団体もそれぞれスキルを持っていると思います。でも、私たちアムリタハートがほかの団体と違っているのは、アンマの愛と思いやりをいただき、それを広めようと努めているところです。2日目の作業を放棄したボランティア団体を責めるつもりはありません。彼らもきっと、そうするだけの事情があったのかもしれません。でも…だからこそ、アンマに出会うことができた私たちは、無私の気持ちで相手の悲しみに寄り添う必要があるのだと思います。そうは言っても、私も1日目に家主さんにお会いしたときは「なんだか、のんびりした人だな…やる気あるのかな?」と思ってしまいました。でも、被災地から戻って、津波に遭い、目の前でお父様を亡くされた人の手記を読む機会があり、津波の凄まじい状況とその人の心の痛み、津波が去った後も消えない傷と生活の大変さを知りました。表面的には普通に見えても、深い傷を負っているのです。きっと、あの家主さんにもいろいろなことがあったに違いないと思いました。
 
 支援物資を集めているセンターでは、野菜などを含めて食料は揃ってきているので、次は湿気取りなどの日用品を揃える必要があるとおっしゃっていました。安定してきたとは言うものの、それは「何もない状況よりもいい程度」のようです。ボランティアから戻ってから知り合いの医者に聞いた話では、CTが流されたり、体育館の一室で開業していたりと医療事情も普通ではない状況のようです。
 
 一日も早く、被災地の皆さんが健康で文化的な生活を送れるようになるためには、私たちの支援がもっと必要です。また、物質的には元に戻っても、心の傷や恐怖が残るかもしれません。被災地に行けないときには、せめて皆さんのために祈ろうと思っています。そして、再び被災地へ行って、求めに応じて自分ができることをしていきたいと思っています。
 
 陸前高田市でのボランティア活動がスムーズにできるように、現地へ出向かれただけでなく、様々な手続きをしてくださったシャーンタアムリタジ、アレンジをして作業についてもいろいろと教えてくださった宮沢さん、そして、あまりの大変さに途方に暮れる私でしたが、てきぱきと献身的に作業をしてお手本を見せてくださった皆さんにもとても感謝しています。どうもありがとうございました。またよろしくお願いいたします。